小説 重漆
□そこはやっぱり、
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銀魂高校国語準備室。
「ほんっとにオメー等いい加減にしやがりなさいよコノヤロー。」
銀八は深い溜め息をつく。
目の前には脚を組んで椅子に座る高杉と夜兎高校の神威、そして風紀委員の沖田がいた。
「俺は売られた喧嘩を買っただけだ」と言う高杉。
「俺は高杉と喧嘩しに来ただけ」と言う神威。
「俺は土方を仕留めようとした序でに乗っかっただけでさァ」と言う沖田。
事は三十分程前に遡る。
当たり前の様に銀魂高校のグラウンドで大胆に悪びれもなく叫んだ神威。
『たっかすっぎくーん喧嘩しましょーーっ!出てこないとグラウンド破壊しちゃうぞーっ!!』
言ったそばからサッカーゴールを引っくり返す神威に、3Zで授業していた銀八が直ぐ様グラウンドに出た。
しかし銀八がグラウンドに出た時には、たまり場から出てきたのだろう高杉が居た。
そして当に拳を固めて戦闘モードな二人に銀八は止めに入るが、其処で風紀委員の土方と沖田もグラウンドへ。
土方が口を開く前に『オイコラ聞けーてめー等ぁ!風紀委員として見過ごすわけにはいかねー!どうしても殺りたいなら土方を殺れ!!』沖田はそう言って土方を蹴飛ばしたのだ。
取り敢えず土方は被害者なので帰したが、この問題児を銀八が回収した。