小説 集似
□耳、もみもみ
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万事屋に来て、珍しく高杉がテレビを見ていた。
番組内容は料理番組からお昼の通販番組に替わる時間帯だ。
テレビを見つめる高杉の後ろ姿を眺めながら、ふと銀時は話しかける。
「なぁ、耳揉んでやろうか。」
「…耳?」
視ていた割に、然してテレビにも興味が無かったのか耳の話に気が向いたのか。
高杉はあっさりと振り向いた。
「お前、耳凝ってそうじゃん?」
「耳が凝るってのは、どういう意味だ?」
「耳って結構凝るんだぜ、此処来てみ?」
高杉が動くより先に、銀時は高杉の腕を掴んで引き寄せた。
「銀時…平気な顔して膝に座らせんな。」
「今更、何遠慮してんの。」
銀時は自分の膝に横向きに座っていた高杉の脚を開かせると、腰を引き寄せて跨がらせた。
「ばっ…テメッ…」
脚を開かれ、露になった太股を隠す様にする高杉の耳を銀時が軟らかく摘まんだ。
「ホレ、恥ずかしがってないでコレ外して?」
銀時が高杉の包帯を指す。
「片耳で良いだろ。」
「そう?じゃあ片手寂しいからお前の脚、触ってて良い?」
「…」