小説 集一

□番外編A
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あれから、番外編に慣れない高杉に付き合う羽目になった銀時は何回目かの溜め息をついた。


「おい…溜め息をつくな。」


高杉は眉間に若干、皺を寄せて言う。


「うるせー馬鹿野郎。こんなん溜め息でも吐かなきゃやってらんねーだろうが…」


「出てけって言うから出ていったのにテメェが勝手に追い掛けて来たんだろうが。嫌なら帰れ。」


「其が出来たら追い掛けて来てねーんだよ!察しろよ!長年主人公やってるとなぁ、どんな奴にも優しくしちまうんだよ。」


銀時は呟くが其を全く聞いていない高杉はサクサク歩いていった。




「…で、番外編って言ってもお前の番外編だからねコレ。何かしたい事とか行きたい店とかねーの?何か無いと案内の仕様が無いから。」


「…そういえば、少し悩みが有ってな。そういうのを相談出来る処はねェのか?」


銀時は意外そうに高杉を見る。


「悩みあんの?お前が?」


「まあな、」


「何だよ、聞いてやろうか?」


「大事な悩みだから信用出来る処が良いな、どっかねェか。」


「どういう意味だ、主人公の厚意を無視しやがって…ま、相談所ねぇ…」


ふと考える。



そして一ヶ所思いついた。
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