小説 充
□写真はヤメテ
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「なあ高杉、コレ一緒に写ろうぜ。」
銀時が持ち出したのはポラロイドカメラだ。
「お前と写ろうと思ってリサイクルショップで買ったんだよ、ほら此方に――」
突然銀時の前に突き付けられた切っ先。
高杉はカメラを睨み付ける。
「テメェ…そいつは魂抜くって言われてる代物じゃねェのか。」
「魂抜くって…お前まだそんなの信じてんの?今時コレは古い方だぜ?世間じゃ女子高生だって高機能の持ってるよ。」
「んな事ァどうでも良いんだよ、ソイツを捨てろ。斬るぞ。」
「一緒に写ろうって言ってるだけじゃねーか。さっさと此方来い。」
ジリジリと近付く銀時と後退する高杉。
其処に桂が現れた。
「…何をしているのだ貴様ら。ん?コレはポラロイドキャメラではないか。」
「おうヅラ、丁度良かった。俺と高杉撮ってくれ。」
「ヅラじゃない桂だ。構わんが…高杉は何をしている、刀をしまえ。全く血の気が多くていかんな貴様は…。」
「煩せェ!さてはテメェら、原作が面倒くせェからってこんなもんで俺の魂をっ…」
既に追い込まれた高杉は銀時に腕を掴まれ、桂に刀を取られた。
「はいはい、大丈夫だから此方においで。」
銀時は高杉を抱えて座る。