小説 杉

□○○さん家の○○君:銀高篇
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子供時代篇


[桂視点]


高杉が最近変だ。


「おい高杉、最近様子が変だぞ?今から皆でだるまさんが転んだをやるが…どうする?」


「い…いい、寝る!それから俺は普段と変わらねェ!けっして動揺なんかしてないからな!!」


「手が震えているが…というか銀時に何してるんだ?」


いつものように塾の一番後ろの場所で眠っている銀時に手を伸ばした体制で顔を赤らめる高杉。


やはり変だ。



「何もしねぇよ!?」


「そうか…それとお前が言っていた本を持ってきたんだが…」



「あ、ああ!後で借りる!ありがとな!」


高杉は顔を赤らめたまま何処かへ走っていった。

あちこちにぶつかって転びながら。



「…ふむ。」


わからないな。





[先生視点]


いつも静かで真面目、だけど人に馴染めない処がある教え子の晋助。



そんな晋助の様子が最近になって変わってきた。

私が先日迎えた新しい教え子、銀時。


彼が来てから晋助は興味があるのか…


寝ている銀時に近付いたり、大好きな本さえ手に余したまま上の空だったり。



「晋助。」


「は…はい!先生!」


何度か呼びかけてやっと返事を返した晋助。


「銀時が気になりますか?」


「っ…ぇ…いや…あの…」


可愛いですねぇ…


「お…いたいた。」


そこに銀時がやって来る

「高杉、さっきヅラがさがしてたけど……なんかお前顔赤くね?」


晋助の肩に置かれた銀時の手。


顔を赤らめる晋助。



互いの視線が重なって。


「熱でもあんのか?」



額をくっ付けてきた銀時に晋助は限界だった様子。



「い…いっ…いきなり何すんだァァァァァァァァッ!!!」



「ギャァァァァァァァァァッ」



銀時は力一杯突き飛ばされて庭へと転げ落ちていった。




晋助の様子が変なのはやっぱり…



「クス…難しい年頃ですね」





終わり

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