小説 杉

□高杉君の妄想
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「嫌だ。もう嫌だ、我慢ならねェ…」


静かに怒りを滲ませた高杉の声が響く。


苛立ちのやり場も無く、その拳を目の前の机へ叩きつけた。


普段、どちらかと云うと余り感情を表に出さない高杉がこの様だ。という事は余程、何かあったのだろう。


その様を見ていた銀時は読んでいたジャンプから視線を外し、小さく溜め息をつく。



「高杉ィ…物は大事に使えって習っただろ。」


全くやる気の感じられない銀時の声に高杉は一度小さく舌打ちした。


「出番が無さすぎる!!いい加減にしろよ銀時!テメェ主人公の癖に何とかしやがれ!!俺もいい加減我慢の限界だぜ!?」


怒りのままにというか思いのままに苛立つ理由を口にした高杉を銀時は呆れた様に見詰める。
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