小説 語
□ホワイトデーとは。
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「んじゃそろそろ授業始めるか。」
キーンコーンと二限目開始のチャイムが鳴った。
「今までの一限目だったの!?ホームルームじゃなくて!?つーか一限目処か休み時間迄終わってんじゃねーかァァァァァァァァ!!」
「ご都合主義はお手のもんだ。」
銀八がサラリと言った後で、二限目は始まった。
「今日はホワイトデーについての授業をする。理由を聞いた奴はブッ殺します。高杉、ホワイトデーについて語れ。」
「知らねーよ。」
すると高杉より少し前に座っていた万斉が立ち上がる。
「では拙者が。」
「河上君は座りやがりなさい。」
銀八を無視して万斉は語り出した。
「ホワイトデーとは2月14日のバレンタインデーと対なるもの。バレンタインに好意を寄せてくれた相手に返事をする日でござる。今は本命だけでなく友チョコだとか色々あるでござるが…拙者は本命一筋故…」
「オメーのバレンタイン事情なんてどうでも良いわ。」
銀八をまたもや無視して万斉は高杉の方へ向かう。
「そういう訳で晋助、朝のチョコレートありがとう。拙者、主を一生大切にするでござるよ。」
万斉の発言に銀八は叫んだ。
「どーゆう事だ其れェェェェェェェェッ!!!!」
「フッ、拙者の勝ちでござる。これは今朝の事…」
河上は朝の出来事を回想する。