小説 杉

□9月10日
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「でも、じゃあ…高杉は俺の何処が好きなわけ?」


「其れが解らねェから今の会話があったんじゃねェのか…?もう知らね、適当に好きになったから適当に付き合ってやがて別れていくんだろ。」



「そんな適当!?イヤイヤ無いからね!?別れないよ俺!!?」


側で喚く銀時を横目に、高杉は小さく笑った。



主人公の癖に余裕が無くて、天パで眼が死んでて

やる気の欠片もなくフラフラフラフラしてる。



「銀時」


「え!?別れ話とか泣くよ俺!!」


喚いていた銀時が此方を見る。




「…どうやら俺も物好きらしい、総じてお前が好きだ。(今のところ)」



銀時は瞬きを繰り返した後、高杉の手を引いた。


「…一発、どうですか。」


真顔でそんな事を言ってくる銀時へ


「馬鹿。」



高杉は小さく笑った。




常でないコイツが



好きなんだ。



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