小説 紐八
□神楽ちゃんの『野郎共のお洒落ポイント』コーナー!
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「キャッホウッ!私の出番アルか!?此処の出番って初めてじゃネ!?」
マイクを片手に跳び跳ねる神楽のスタイルはお馴染みの赤いチャイナ服。
「今日は私が野郎共にお洒落ポイントを聞いていく企画アル!宜しくネ!じゃあ早速、先ずは銀ちゃんアルな!」
神楽は銀時の元へ駆け出した。
お洒落に興味を抱く年頃、新しい季節を感じる。
「銀ちゃん!」
ジャンプを読んでいた銀時は静かに顔を上げた。
いつもと雰囲気が違うのは銀時が白のスーツ姿だからだ。
「神楽…レディがいつも走り回っちゃ駄目だって、銀さんいつも言ってるだろ?」
銀時は薄く笑い、やれやれと首を振る。
「銀ちゃん、何で今日はそんな感じアルか?いつぞやのバレンタインみたいアル。」
するとティーポットとカップと菓子をワゴンに乗せて、銀時よろしく薄いブルースーツの新八が現れた。
「銀さん、紅茶が入りましたよ。今日はラプサンスーチョンを用意しました、このオリエンタルな香り…堪りませんね。あ、神楽ちゃんも用意するからね。」