小説 杉

□9月10日
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「おい、コレ書いた奴さ…絶対忘れてたよね。銀高銀高やってる癖に俺と高杉のハーフBirthdayネタ…何一つ作らなかったよね!許せねぇ…俺達が甘甘出来る数少ない日を忘れる脳みそなんざ在る価値ねェよなァァァァァァァァッ!」



銀時は手にしていたジャンプを引き裂いた。


「お前、其れ…さっき買ったやつじゃねぇのか?」


高杉は真っ二つに割かれたジャンプを見詰めた。

言われて気付いた銀時はハッとした。


「しまった!ジャンプ読みかけだったのに!いや…」


そう良いかけて銀時は椅子に座っている高杉へと向き直る。


「高杉、銀さん確かにジャンプ好きだけど…今はお前の方が大好きだから。」


「…おい、チラチラジャンプ気にしながら言うんじゃねェよ。テメェの俺への気持ちは240円に揺らぐ程度か。」



高杉は溜め息をつきながら呆れた視線を銀時へ向けた。


「お前みてーな間の抜けた奴の何処に惚れたんだか…」


「やっぱりアレじゃね?こう光輝く存在感とか股間の立派な息子の太刀さばきみた…ウソウソ!」

静かに突きつけられた刀が首筋に当たる。
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