小説 杉
□未来含む進行形でお願いします
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「戦が終わったらさ、何したい?」
突然、銀時が言い出した。
「何だよ急に。」
余りに唐突な問いかけに高杉は眉をひそめながら返す。
「いや、何となく。高杉はどんな人生計画をた立ててるのかなって思ってさ。何かほら、無いわけ?」
珍しくしつこく聞いてくるからには、求めている答えが有るのだろう。
しかし、そんな事は知った事ではない。特に思い浮かばないのでそのままの言葉を返した。
「何にも。特にねェな。」
すると、銀時は大袈裟な溜め息をつく。
「晋ちゃんよぉ…そこはさ、普通銀さんのお嫁さんとか言うとこじゃね?」
「普通は男同士で言わないと思うけどな。」
高杉は手入れた刀をしまいながら軽く突き放す。
銀時が余りにも不満気な眼を向けるので、気紛れ程度にとりあえず話を続ける。
「まぁ…気が向けばまぁ店とか開いてるかもな」
「……」
途端、銀時の表情が固まった。