SHORT DREAM
□メルト
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天気予報が嘘を付いた。
土砂降りの雨が降っている。
親に無理やり持たされた、鞄に入ったままの折り畳み傘。
嬉しくない溜め息を付いた、そんなとき。
「しょうがないから入ってやるよ」
なんて、いつのまにか隣にいたシカマルが笑う。
恋に落ちる音がした。
息が詰まりそう!
キミに触れてる、右手が、震える…
高鳴る胸はんぶんこの傘!
手を伸ばせば届く距離、どうしよう…!
想いよ、届け!キミに―…
お願い時間を止めて、
泣きそうなの、
でも、嬉しくて…
死んでしまうわ!