SHORT DREAM
□やっと繋がる
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『…シカマルー?』
幼なじみのシカマルと帰る約束をしていて、シカマルを探してアカデミーを歩き回っている俺。
しかし一向にシカマルは見当たらない。
残すは屋上か…
そう呟き、階段を一個飛ばしで駆け上がった。
「好きです、シカマルくん…!!」
…しまった。
よりにもよって告白の最中…!?
階段の影に隠れながらそう心の中で呟く。
あの子は確か…隣のクラスの、可愛いって評判の子。
好きな子がいるって聞いてたけどまさかシカマルだなんて…
胸がズキンと痛むのを無視して2人の会話に聞き耳を立てる。
「…悪い、お前の事そういう風に見れねぇ」
「!!」
そう言うシカマルにその子は食い下がる。
「そんなのこれから見ていけば「俺、好きな奴いるから」え…?」
俺は目を見開いた。
「好きな子…?それ、私じゃ、ないの…?」
そう聞く彼女は余程自分に自信があったんだと思う。
「…違ぇよ」
そう答えたシカマルに、内心安心した俺がいた。
…俺、シカマルのこと好きだから。
小さい頃から、ずっと…
でも…
シカマルに好きな子がいるのなら俺は…
「…そこに居んだろ」
ビクンと、体が反応した。
「…名前」
私―…?