過去作品2

□悲喜…悲
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「俺が協力してあげる、でも条件がある」

「条件、ですか」

 彼女は考える仕草をふいにした。どうしたの、簡単のことじゃないか。俺が難しいことなんていつ言ったかな?ま、まだ条件出してないんだけどさ。

 それは彼女からの依頼だった。俺からしたら彼女からの依頼は天地がひっくり返っても来ないものだと、俺は全身全霊を賭けてでもない、と確信はあった。だってシズちゃんがいたから。俺が池/袋に来れば必ずシズちゃんと、彼女がいた。
 腹立たしい、そう思ってナイフを刺したのに全然刺さらない。うん、つまらない。シズちゃんがこれ程までに気に入らないなんて思ったことあった?うん、それは覚えてない。記憶にない、そういえば昨日の依頼はなにがあったっけ?興味がない、それが俺の言葉だった。

「…いいでしょう、わかりました」

 彼女の声が聞こえた。ああ、なんて嬉しいんだろう!
 彼女には人間を凌駕するなにかがあった、俺はそれに興味があった。シズちゃんを引き寄せた、あの魅力に俺は興味がある。ああ、今すぐその笑顔を引き裂こうか!

「うん、そうするのは正しい判断だよ」

「いいから早く条件を出しなさい」
 
 おお怖い、俺は両手を上に上げて顔を左右に振った、口論は降参という風に捕らえたかな?それとも他に捕らえたかな?気になる気になる気になる気になる気になる気になる気になる気になる気になる!!!!!!
 でも今は落ち着け。

「わかった」

 俺は彼女を無理矢理引っ張り唇を耳元まで近付けた。案の定抵抗する動きを見せたが、それは想定の範囲内、さあって

「    、」

「…っ!」

その歪んだ顔に祝杯を送ろう。
悲しもう、絶望の始まりだ!



悲喜
(残ったのは悲)






 

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