過去作品2

□元旦:ロン
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「う〜っ、さ、寒いかも…」

「ゴメン、いきなり呼び出して」

「いいよ、ロンの頼みなら嵐の中でも行くわ。風邪を引かない程度なら」

「えっ、それって」

「友達だから当たり前じゃない」

「…だよねー…」

「それにしても、人が多いわね」

「父さんが行こうって言ったから…大丈夫?流されない?」

「じゃあ、ロンに手を繋いで貰おうかしら」

「ぅええ!?」

「人波がなくなるまでよ、子供の頃、よく一緒に手を繋いだでしょ?」

「う、うん…まぁ…」

「じゃあ、お願い」

「うん…(うわー…柔らかい!)」

「全く、ジニー達が何処にいるのか分からないくらい人波が酷いわね」

「そ、そうかな…(うわ、僕の心臓うるさっ!止まれ止まれ!)」

「?ロン、貴方 風邪引いたの?」

「そんなことないよ!!(まさか、顔赤い!?)」

「ふぅーん…ところで、ロン」

「え、な、何?」

「ハーマイオニーとはどうなの?」

「何が!?」
 
「何がって…関係よ、関係。好きなんでしょ?」

「まさか!僕の好きな人は他にいる!」

「え、誰?幼なじみの私には教えてくれるかしら?」

「そ、それは……」

「それは?」

「………き、きm」

「あ、ロン!やっと見つけた!」

「あ、ジニー!」

「もー、二人とも探したよ?お父さんもお母さんも、心配してたよ?」

「そうね、早く行こうかしら。ロン、行きましょう」

「あ、二人とも手を繋いでる!」

「………(かぁあぁああっ)」

「人波に押されないためよ」


元旦:ロン
(相棒、賭けしようぜ)
(ああ、いいとも)
(今年中にロンの恋が叶うか叶わないかだ)
(無理に賭ける)
(おいおい、それじゃあ賭けにならないな!)




 

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