過去作品
□焔
1ページ/1ページ
ある少女は言いました。
「淋しくなったら此処にくるんです」
と、そしていつも誰かを待ちます。
来るのかも知らないのに、ずっと寝転がりながら誰かを待ちます。
そして、
空より深い青が見えました。
少女は起き上がります。
少年は顔色を変えずに、少女の近くにたちすくみます。
「お帰り、アイク」
「ああ、ただいま。くるみ。」
そう少年もといアイクが言うと、少女もといくるみに抱き着きました。
ボロボロの服のアイクは、とても嬉しそうに笑ってます。
また、ボロボロの服のアイクを抱き留めるくるみも、とても嬉しそうに笑ってます。
二人は互いに想い合ってます。
だからそれなりの行動もします。
行為もします。
アイクはくるみをそのまま野原に押し倒しました。
「ちょ、アイク?!誰かが来たらどうす・・・んッ!」
「来たら、見せびらかせば良いだろ。それともくるみは嫌なのか?」
アイクは微笑みながら言いました。
くるみは仕方なさそうに笑います。
そしてそのまま、アイクに身を委ねました。
「マスターに見つかったら、アイクのせいだから」
「・・・くるみのせいもあるだろ」
焔
熱すぎる光
火傷にご注意を