過去作品

□余は余でありたい
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 紂王陛下が変わられる前、私は紂王陛下の側近として、長い間、殷王家に仕えていた聞仲様から、私の知り得ない様々な事を教わりながら、長い年月を経た。
 第一王子の誕生、そして第二王子の誕生を、私は聞仲様と肩を並べながら、本当に喜んでいる紂王陛下を見て、ついつい口の端が綻んでしまった。これを幸せ、と呼ばないなら、私は一生幸せに巡り会わないのだろう、と一人しみじみ考えたくらいだ。


 しかし、紂王陛下は変わられた。よく解らなかったが、聞仲様と飛虎様が話すことによると、てんぷてー……とかなんとかに、陛下は操られてるとのことです。私は陛下にすぐ伝えたかった。
 しかし、私は妲妃の策略により、陛下の側近を辞退するしかなしえなかった。そして聞仲様の側近とし、私は妲妃を倒すための力を蓄えた。


 
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