過去作品
□だから、ね
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うじうじしてたって、何も始まんない。
今日こそ、聞くんだ!!
「ぼ、望ちゃん・・・・・」
「むっ??何だ、くるみ??」
桃をひとかじりした太公望は、くるみの方を向いた。明らかにサボり魔だって事ぐらい、誰からでも分かる感じだった。
くるみは顔を真っ赤にさせ、太公望から視線を外した。
「あ、あのね・・・・あ、あれ。」
「あれ??」
「えっとね・・・・・えっと・・・・・」
もじもじ
「ぼ、望ちゃんって・・・」
「んっ??」
くるみは腹をくくり、太公望の方に向いた。
「わ、私の事・・・どう思ってるの??」
ついに聞いた。そう思って顔を更に真っ赤にさせた。
「どうって、どう言う意味だ??」
「あのね・・・好き・・・とか、嫌い・・・とか。」
「それなら。わしはおぬしの事、好きだぞ。」
太公望の言葉に、くるみは多いに喜んだ。
「勿論、スープーもだ。」
「―――・・・・・へっ??」
「それにまぁ少し嫌な奴らだが、ナタクも楊ゼンも、今まで出会った奴らは皆、わしは好きだ。」
だから、ね
あのね、望ちゃん。私の言いたい事はね、
あっ、でもチントウとかは嫌だのう。