過去おまけ掲載文
□おまけ
1ページ/1ページ
burstのどっかの時間軸の、博士との話。ピカルのコント見て思い付いちゃたやつです。※ちょっとエロいです。苦手な方はバックを。
◇◆◇◆◇◆
「支部長代理。報告書こちらに置いときますので、目を通しておいてください。」
事務的な台詞で、彼女はそう言うと挨拶もそこそこに、部屋を後にしようとする。
まあ、実際忙しいのだから仕方ないのだろうが、それにしてもそっけない態度ではないか。
二人きりで過ごせる時間も、極端に少ないし突然のスクランブルもこのところ頻繁にかかるので、
こっちは『お預け』をくらいどうしで、少々欲求不満になってきた。
「んっ!うんんっ!!」
わざと大袈裟に咳払いをして、彼女の気を引いてみる。
「博士?どうかしましたか?」
何事かと、少女は退室しようとしていた足を止め、こちらを振り向いた。
その彼女に、ちょいちょいとこちらに来るように手招きをする。
「??何ですか?」
近寄ってきた彼女の手を、素早く掴みこちらに引き込んだ。
「わっ!!」
バランスを崩したところを捕まえ、自分の胸に閉じ込める。
「はっ、博士!?」
「捕まえた。」
満面の笑みでそう言うと、少女は顔を赤らめ、戸惑いながらも自分の腕の中から抜け出そうともがいている。
「つ、捕まえたじゃありません!馬鹿なことしてないで、離してください!!
忙しいんですから!」
これはまた、酷い言われようだ。
恋人同士の語らいを少しでも、持ちたいと思ってしたことを、馬鹿の一言で締め括られるとは。
…ちょっと傷付く。
そんなことを言われては、益々引けない。
「んー、いいけど、その代わり…」
彼女の腰に手をやり、グッと引き寄せ顔を近づける。
「君から僕にキスをしてくれたなら、離してあげるよ。」
「なっ、なんでそんなこと!?」
「なら、このまま大人しく抱かれていなさい。」
ニッコリ笑ってそう言うと、少女はうっと言葉を詰まらせ黙り混んだ。
こういう時、笑顔というのは相手を黙らせるのに効果的だ。
「はぁ…分かりました。…………………んっ。」
軽く唇が触れあうだけのキス。
…こういう中途半端な行為は、相手を煽るだけのものだと知らないのだろうか、この子は。
「…これでいいですっ…!?ンンッ!!」
頭に手を回し、逃げられないように深く口付けする。
「ンッ!んーっ!!はか‥んっ…ふっ‥」
抗議の声も呑み込ませるように、開いた口から舌を差し入れ、口内を激しく犯した。
苦しそうに彼女が身を捩り始めたので、唇を離してやる。
「…あ…はぁっ…」
ぐったりと自分の胸に寄り掛かると、少女は潤んだ瞳でこちらを見上げた。
その扇情的な姿に、ゾクリとする。
「………離して欲しい?」
欲望を必死に抑え、彼女にそう聞いてみた。
真っ赤な顔を俯かせ、表情を見せないようにして首に手を回しギュッと抱き締められる。
それを了承と取り、サカキは彼女を抱き上げると自室へと連れていく。
…全く、溺死寸前だね…僕は。
自嘲でもあり、満足気でもある笑みを浮かべて、彼は部屋の扉を閉めた。