短編小説

□罪よりも罰
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それは罪。

初めから知っていた。
重罪だと解っていた。


それでも
それは成すべき事だと言われれば、遣らない訳にはいかない。

だが、
許される訳はない。


罪を犯す者に与えられるのは、やはり罰なのだ。


それ相当の、懲罰なのだ。






「ッア、アッン…ァア!!」

薄暗い室内に淫らな声。静かな部屋に異様な水音を響かせている。

「っ、イヤッ…!」

クチュリと一際大きく音がなって、悲鳴があがる。

「何がイヤなんですか?凄い音してるんですが?」
「ひゃっ、あぅっ」

男が笑いながら聞く。すると上向きに寝た男がヒクリと躯を震わせた。
茅ヶ崎(チガサキ)は俯せのまま、足を開かされていた。全てを男に曝すように。
それを根岸(ネギシ)は上から見下ろし、笑っている。

「ほら、手が止まってますよ」
「ヒィッ…ッッッン!」

根岸の足先が茅ヶ崎の手に当たる。グッと力を込められて手が踏まれる。鋭い痛みに茅ヶ崎は喉を反らした。
茅ヶ崎は根岸の言うように手を動かす。上下させて己のペニスの竿を擦った。

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