青学1
□小話集
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【赤】>>越前リョーマ
「リョーマ、赤色、好き?」
「……は?」
予想もしない質問に、間抜けな返事
「だーって、ラケットのフレームもテニスする時のジャージも赤でしょ?好きなのかなーって」
いつもいつも、突拍子もないことを言っては俺を驚かせる
ほんと飽きないよ…
「別に好きなわけじゃ……」
「嫌いなの?」
小動物のような瞳で見つめられる
弱いんだよね…
「……ものによるけど」
「例えば?」
親指で唇に触れてそのままなぞってやる
「アンタの唇、とか?」
赤く熟れた果実のような唇
俺の言葉に照れて赤く染まった頬
好きも嫌いも
君次第……
+Fin+