氷帝1

□小話集
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【橙】>>跡部景吾



「きれいだね…」


「アーン?」




橙色から薄紫へのグラデーション


空もパジャマに着替えるのかな?




「夕焼け!きれいだねって!」


「そうか?」




明らかに興味なさそうな返事




「もぅ…なんでわかんないかなぁ」




視線を空から景吾にうつす




「アーン?もっときれいなモン毎日見てんだから夕焼けなんてきれいに見えねぇんだよ」


「夕焼けよりきれいなもの?…美術品…とか?」




一瞬きょとん…とした後、いつものクールな顔をくしゃっとさせて景吾が笑う




「バーカ、お前だよ」




夕焼けに照らされた景吾の笑顔は


世界中の何よりもきれいで眩しくて……


私だけにみせるその子供みたいな笑顔が嬉しくて


景吾といるときの夕焼けがまた好きになった





+Fin+
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