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□背中に感じた素直な君
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俺の恋人は素直じゃない

いや、俺には素直じゃないらしい



「あれ、智くん次撮影?」

「うん」

「頑張って
…好きだよ、智くん」

「……うるさい、おいらは別に好きじゃねぇよ!」




これが世に言うツンデレってやつなのかな

でもデレはないよなぁ

付き合う前は素直っていうか…好きって沢山言ってたのにな

最近キスもしてないし…軽く欲求不満だったりする


「はぁ……」

「智は相変わらず素直じゃないですねぇ」

「翔ちゃんだけにだけどねっ」


相葉さんの何気に傷付く一言

あとで膝かっくんしてやろう



「でも真面目な話、結構きついんだよなー…素直じゃないとこも可愛いけどさ!」

「素直になってって言えばいーじゃん?」

「言えたら苦労しないよ」



そう、なんか言えないんだよな

言ってもおいらはいつでも素直だよ、とか素直じゃなくて悪かったな、とか言われそうだし


でも好きじゃないって言われるのは嘘だとわかっててもつらい

やっぱ素直になれるようになんとかするしか…



ガチャッ

「次、翔さんだよ」

「おー、ありがとう松潤」

「…大野さんも大野さんなりに頑張ってるよ」



…え?


松潤が言った言葉が理解できなくて振り返る

けど松潤はもうニノと雑談し始めていた


どういう意味だろ?



結局わからないまま俺は楽屋を出た





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