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□憧れのあなた
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授業も聞かずにみなは青々とした校庭の芝を窓から眺めていた

みな(今日もいるかな…?)

いつも帰りに見かけるその人は

一つとし上のバスケ部のイェソン先輩

いつも、先輩の周りには人が集まっていた

最近は膝の故障で放課後になると校庭で本を読む姿をよくみかけた

みな(会えると…いいな…)

ペンを握り直しみなは視線を黒板へ向ける


・・・放課後

生徒もまばらになりみなは胸をときめかせながら校舎をでる


そして校庭に目を送る


いつもの場所にいたためすぐに見つけることができた


みな(・・・・・・・あっ、いた・・・・)


一瞬みなはイェソンと目が会ったような気がした

気恥ずかしさで俯く

みなは自分の顔が赤くなるのが分かった


トク・・トク・・トク・・トク・・


鼓動が早まり足早にその場を通り過ぎる
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