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□喫茶店
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喫茶店
雨がぱらつく
みなはガラス越しに外を眺めていた
店内にはお客もなく
この店の看板犬はご機嫌斜めだ
毛布にくるまりふてくされているミニチュアダックスのビビ
みな(今日はこないかな・・?)
このところ毎日のように店に足を運んでいた男性を思う
自分に向けることはないであろう優しいまなざしでこの店の看板犬を愛でるその人にみなはこのところ心を奪われていた
みな(忙しいものね・・・)
レジ横のテレビに映るその人
みな(あっ!今振付間違えた!)
小さな発見に笑みをこぼし仕事を再開させる
もうすぐ閉店時間。
お客なんもいないので掃除をしていると
店のドアが開いた
。