Bleach:惑わされる真実
□旅へ
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夜一が尸魂界に行ってから2ヶ月、紅葉した葉も見事に散り、季節はもう冬を迎えようとしていた。
サラは一護の死神代行業を手伝いながら日々鍛錬を行っていた。白蝶蘭を使えるようになったとはいえ、毎日の様に現れる虚に友梨子の体は疲れが取れず授業中の居眠りも多い。元々頭が良く、あまり勉強という勉強をしなくてもテストでいい点を取れるサラにはそれはあまり問題ではないが、あまりにも短期間で霊力を使いすぎている。回りのルキア、織姫、佐渡、雨竜、そして一護も心配していた。
「ねぇ、サラちゃん。ちょっと体を休めたほうがいいんじゃないかな?私の双天帰盾でも霊圧までは回復することは無理だし・・・。」
『織姫・・・ううん大丈夫だよっ!私は元気♪』
ニコッと笑うと両手でガッツポーズを見せた。
「・・・たわけ!大丈夫なわけがあるか!サラ、お前尸魂界に修行に行くつもりなのだよな? ならばそれまでに今の疲れを取らぬか! 」
そうキツく言い放つルキア、しかしその目からは心配そうな気持ちが手にとって分かる。
『ルキア・・・織姫も・・・ありがとうっ!大好きっ♪』
サラは二人を抱きしめた。突然の事に顔を赤らめ驚く織姫とルキア。そう、サラは女性をもこんな顔にしてしまうぐらい魅力的で美人な女性なのだ。
「ば、バカ!お前何やってるンだよ!////」
そう言うと一護はサラの腕を掴み織姫とルキアから剥がした。
「一護、お前女にまでヤキモチを妬いておるのか?全く、心が狭い奴だ」
「え、そうなの?黒崎くん・・・・なんかゴメンネ?」
「そ、そ、そんなんじゃねーよ!! ・・・・!?これは、虚の気配だ!とにかく、サラ、お前は休め。」
『分かった!じゃぁお言葉に甘えて今日の討伐は休ませてもらうよ。みんな、気をつけてね。』
「おう、行ってくる。」
そういうと一護とルキアは死神になると虚を倒すために向かう。
「あ、忘れ物した・・・」
周りに見られない様に一護がみんなの視界を遮ると、サラを隠すとチュッと口付けをした。
「!?!?!//////」
突然のキスにサラの顔は茹で蛸のように真っ赤になった。頬を顔で覆いながら一護を観ると、表情は見れなかったが耳が真っ赤になっていた。
『ぷっ/// 自分からしといて照れちゃって。可愛いんだからっ///』