Bleach:惑わされる真実
□崩壊
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激しい決戦の後、サラと剣八は十一番隊舎の隊長の部屋で体を休めていた。
『ねぇ、更木隊長・・・・』
「なんだ」
『私、ここの世界に来た事あります――――初めてココに来たとき、懐かしい気持ちになったんです。今日卍解を使った時に確信に変わりました』
「そうか・・・」
サラの発言を、剣八は飲み込むように呟く。
『もし、自分が信じていた事が実は間違ってたら、隊長はどうしますか?』
「俺は・・・・本能に従う」
『本能ですか・・・。隊長らしいですね』
サラは決意した―――真実を聞くことを。元柳斎が初めて父と母の名前を聞いたとき、眉をしかめながら俯いたその意味。
サラは一番隊の扉の前に立った
その中で何人かの声がするのに気付き、サラは少し待っていようと扉の前を退こうとし、一歩足を出した。すると、中から自分の名前が聞こえた。
「―――なんですか?!元柳斎先生!」
「そうじゃ、サラ―――の――あの日――だ。虚―――だった―――だとも知らず―――」
「そんな!それを―――隠してたんですか?」
ところどころ聞こえない・・・じれったくなったサラはこっそりとドアを開け、中の様子をうかがう。そこには、元柳斎、浮竹、京楽が何やら白熱した討論をしているようだった。