小説

□かんちがい王子と嘘つき姫
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私立聖麗学園は全寮制の御坊っちゃま学校。

俺の名前は黒崎一護
この学校に通っている、

今日はちょっとめんどうな日で、
二年になるなり引っ越しを言い渡された
どうやら編入生が入ってくるらしい
つまり俺は、いきなり編入してきた見ず知らずの奴とこれから生活を送って行かなければならない。
という事だ。
正直かなりめんどくさい。

コンコンッ


…扉が二回リズムよくノックされた。
なんだなんだ?編入生のお出ましか?

「はーい」
一護は言いながら扉を開けると

「…だれもいねえ」

…どういうことだろうか、新学期早々コンコンダッシュ?

「―あーっやってらんねー「下だ馬鹿者!」

え?

突然下から声がしたもんだから反射的にその方向を見ると、

ひどく華奢で小さく、潤んだ大きな瞳に真っ白の肌と漆黒の黒髪が美しいコントラストを醸し出している人間がたっていた。
…てゆうか、

「…えーと…なんで女がいるんだ…?」
「何を言っているのだたわけ!わたっ…俺は男だ!!」
…気のせいだろうか
今こいつ「私」といいかけなかったか?

「えーと…例の…編入生か…?」
「そうだ、今日からこの学校にお世話になる朽木ルキアだ。よろしく」

そう言うとルキアとなのる少年←?
は部屋につかつか入ってくると持っていた荷物を整理しだした。


「何だ…金のある奴しか来ない学校の割にはあまり広くないのだな。」

2人のベッドとロッカーと机が部屋の両端に置かれており、
向こうにシャワールームとトイレ。
その横にはキッチンという至ってシンプルなものだった。
と、言っても金持ち学校なのは金持ち学校、やはり綺麗な部屋だった。
デザイン的にも充実しているし何より天井が高かった。
それに狭いというほど狭くはない。

なのにこの編入生、入って来た瞬間何を言い出すんだ。
だが俺にはひとつ思い当たる事があった。
それならこの部屋が狭いと感じるのも納得がいく。

「あのさー、お前もしかして朽木財閥の…?」
「…だったら何だ」
「あ、いや、別に」

やはりそうか
だが何かおかしい
あの家には子どもは居なかったはず。
極秘なのか?もしかして。
「……」
「…何をごちゃごちゃかんがえてるのか知らぬが、
色々学校の事を教えてほしいのだ」
一段落ついたらしいルキアは自分のベッドに座りながらこちらを見ていた。
「お、おおなんでも聞けよ」
俺も自分のベッドに腰掛けた。
「まず、もう授業は終わったのか?」
「ああ、学校が始まるのは9時から4時半まで、
だから朝飯は係りの奴が部屋まで持ってくるから8時半までに済ませて置く事。基本生徒は7時起きな。
学校が終わったら部活入ってる奴はそのまま部活行くし。
晩飯は6時半頃に皆学食で食べる。
後シャワーは8時半までに入らないと駄目だぞ。
就寝時間は基本10時くらいだな。
まあ、あまり変わったルールはねえけど」
「うむ、ありがとう
ではもう少しで御飯の時間だな」
「ああ、行くか?」
「うむ案内してくれ」

部屋を出て白い廊下を抜けると左に曲がる。
食堂は結構近い所にあるのだ。



「うぃーす一護〜」
「おう」
入るなり茶髪の人懐こそうな顔をした少年が待ってましたとばかりに話し掛けてきた。
その少年以外にも食堂は生徒で賑わっている。
「ってもしかしてそちらは彼女さんかあ!?
テメーいつの間にィィィ!?」
「ばっ…ちげーよコイツは編入生の朽木…なんだっけ?」
「朽木ルキアです、よろしく。」
「なんだ男かあ…良かった〜
俺は浅野啓吾、よろしくな」
啓吾はそういうと「はっ!パンが売り切れちまうぜっ」と言いながら売り場に走って行った。

「変わった奴だな」
「そーか?もう馴れたからわかんねーや
それより早くしねーと色々売り切れるぞ」
既に「完売しました」の文字がなんこか目立ってきた売店を見て
これはまずいな!!
と言って人混みの中にルキアは走った。











少女=少年?

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