感謝とお礼

□7000hitのお礼の品
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※今回のリクエストは…小説、ということで…あるネタを書こうと思います。
夢小説でのネタです。
時間軸など気になさらず、ただのネタとして読んでいただければ光栄です。










王様ゲーム―――――――――――――――





「なあ、これやらへん? 王様ゲーム」


この一言に様々な反応が返ってくる。


「……光晴、そんなのどこから持ってきたの」


「私やりたいです! 明もやろうよ」


美咲に言われ、明は頷く。


「……光晴さん、大変面白そうですが…ここには華鬼もいるんですよ?」


「そこは入ってもらった方が楽しいと思わん?」


麗二の言葉に光晴はにやにやと笑い、その人物を見るとあからさまに嫌な顔をする華鬼の姿があった。


「…………」


「何や華鬼、やらんのか?」


「やらない」


間髪入れて返事をすると部屋を出て行こうとする。 それを光晴は先回りして意味がありそうな笑みを浮かべる。


「ダメや。 なあ、華鬼。 この王様ゲームで王様になれば明ちゃんに命令できるで?」


「………」


その一言に彼は眉を寄せ、後ろのソファに腰掛けいる彼女に目をやる。


「………やる」


「お! 華鬼が乗ったで! ほな、やろやろ!」


強引に華鬼を席に戻し、どこから持ってきたのか割り箸を手に出した。 その先には番号が書かれ、1本だけ先が赤く塗られている。


「赤を引いたら王様や。 勝負は5回戦、ええな?」


「もえぎさんもいかがですか?」


「私は見てます、みなさんで楽しんでください」


もえぎは微笑みながら光晴の手の中にある割り箸を掴む人物たちを見る。


「行くで? せえの!」


その声と同時に掴んだ割り箸を上に上げた。


「お! 俺が王様や!」


「ええ…光晴が王様…」


あからさまに嫌な顔をする水羽を他所に光晴はニヤニヤしながら命令を言う。


「そうやな……最初やし……そうや……1番を引いた人、初恋の人を教えてもらおうか?」


「わ、私?!」


美咲は顔を赤らめ、周りを見回す。


「おお、美咲ちゃんか! ほな、恥ずかしがらずに言ってごらん?」


「な………?!」


にやにやする光晴に美咲は口を何度も開閉する。 ここは素直に 『光晴先輩』 と答えるべきなのかそれとも 『お父さん』 とふざけて答えるべきなのか。
そう考えているうちに視線は美咲に向き、余計に顔に熱が集まりだした。


「わ…私……」


何とか口を動かし、それだけ言う。
光晴の視線が痛くてとても素直に言えない。
ずっと黙っているとゲームが進まないので勢いに任せた。


「私の初恋の人はお父さんです!」


「………お父さんカッコいい人やったもんなぁ」


「そうですね…美咲さん、楽しそうでしたし」


「…………」


光晴と麗二は頷いているが、水羽は苦笑いを浮かべ美咲を見ていた。
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