雑文章
□ＧＬ① ２０１２
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「はー、先輩カッコイイなぁ」
「せんぱい？」
「うん、部活の！ すっごいカッコイイの。彼氏にするなら、あーゆう人が良いなぁ」
「……わたし、は？」
「え？」
「わたし、かっこいい？」
「えー、花ちゃんは『可愛い』かなぁ」
「可愛い、なの？」
「うんっ、可愛いよぉー！」
「……」
「どしたの、しゅんとしちゃった？ え、なんで？ ご、ごめん、何か気に障ったかな？」
「可愛いじゃ、だめなの」
「えっ、え、ごめんね？」
「かっこいいが、いいの。かっこよくないと、杏ちゃんのこいびと、なれないんでしょ？」
「え……？ 私の、恋人？」
「うん。わたし、杏ちゃんすき。だから、かっこいい、目指す」
「……っ」
「まってて、ね」
「っは、花ちゃんっ！！」
「っ！？」
「花ちゃん可愛いままで良い！！ 私、可愛い花ちゃんが好き！ 可愛い花ちゃんを恋人にしたいっ」
「う、ぇ？ せ、せんぱい……は？」
「先輩なんかどうでもいいの！！ 花ちゃんが良い！」
「……っあ、杏ちゃん、恋人なってくれる、の？」
「うん！」
「杏ちゃん、すき、だいすき。ありがと、う」
「うん、私も好きだよ。花ちゃん」
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どさくさで、どうでもいいとか言われる先輩が可哀想。