バカテス [短編]
□キスしてください
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｢ムッツリーニ、言いたい事がある｣
｢………なに？｣
｢俺と付き合ってください｣
｢………やだ。お前、頭大丈夫か？｣
｢付き合ってよ〜(泣)｣
スッ
テクテク
｢……雄二、明久が壊れた｣
｢あ？いつもの事だろ｣
｢……そっか｣
｢なに、納得してんの！！？ただ、付き合ってって言っただけじゃん｣
｢………キモイ｣
｢キモイぞ、明久｣
｢雄二に言われたくない。ムッツリーニ、付き合わなくていい。キスしてくれ｣
｢………死ね｣
｢キスしてください｣
｢……助けて、秀吉｣
｢ワシにどうしろと。とりあえず、明久どうしたのじゃ？｣
｢実は今朝｣
――――――
｢吉井明久！！！｣
｢あ〜おはよう｣
｢お姉様に近づくなですわ｣
｢いきなりなに！！？｣
｢お姉様をみるたびにお前が必ず視界に入るのですわ。お姉様と私の邪魔をするなら、殺しますわよ｣
｢別に邪魔なんて｣
｢言い訳するなんて。どうやって、殺してやりましょう｣
｢いや…俺……付き合ってる子がいるから｣
｢誰ですの。まさか、女じゃありませんこと(ｷﾞﾛｯ｣
｢ちっちがう、男だよ｣
｢誰です！！？｣
｢えーと…えー…む、む、ムッツリーニ！！！！｣
｢へー、そうでしたの｣
｢そっ、そうなんだよ｣
｢んじゃ、今日の放課後Ｆクラスでキスをしたら信じますわ｣
｢えぇぇ！！？｣
｢それでは、放課後に｣
――――――――
｢とゆう事なんだ｣
｢………何で、秀吉じゃなくて俺なんだよ｣
｢何か、頭に浮かんじゃって｣
｢………キスはしたくない｣
｢そこを何とか。死にたくないんだ｣
｢……でも｣
｢お願い！！！｣
｢………(ﾊｧ)分かった｣
｢ありがとう！！ムッツリーニ大好き｣
｢………黙れ｣
｢まっ待ってください。吉井君！！｣
｢そうよ、アキ！本当にキスするの！？｣
｢うん。死にたくないもん｣
｢｢でも！！………｣｣
｢キスしてほしくないなら言えばいいのに、なぜ言わないのじゃ｣
｢吉井君が死んだら…｣
｢死ぬんならキスした方が…｣
｢ワシには分からん｣
――――――放課後
｢さぁ、吉井明久。来ましたわ、キスを見せてもらおうかしら｣
｢わ、分かった｣
｢………明久｣
｢ごめん、ムッツリーニ｣
｢………軽くしろよ｣
｢うん｣
｢あぁ、吉井君のキスが｣
｢アキが…｣
｢｢２人が近づいていく(泣)｣｣
｢キスといっても軽くじゃろ。挨拶みたいなものじゃ｣
｢そうよね｣
｢そうですね｣
｢ムッツリーニ、いくよ｣
｢………(ｺｸﾝ)｣
ﾁｭ
｢ムッツリーニ、ごめん｣
｢………？｣
ﾁｭ…ｸﾁｭ…ﾁｭﾌﾟ…ﾁｭ
｢！！！ん……はぁ…ぁ…ん｣
ｸﾁｭ…ﾁｭﾌﾟ……ﾁｭ
｢ぷはっ。明久、何で｣
｢…………分かりましたわ。２人は付き合ってるって｣
｢う、うん｣
｢明久、お前なんでフレンチキスなんかしたんだよ｣
｢分からない、けどムッツリーニが可愛かったから｣
｢………バカ｣
｢ムッツリーニ、顔真っ赤。可愛すぎ｣
ﾁｭ
｢好き｣
｢………俺も｣
END
｢｢吉井君(アキ)……いやぁあぁぁあぁ｣｣