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□恋愛感覚
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僕の初恋が始まったのはこの時。



その時の大会の会場がたまたま秀徳と同じだった。
だから真太郎を呼び出してあの頃と変わっていないか確かめることにした僕は、

今会場の外のベンチで真太郎を待っている。

「・・・る・・のだ・・・」

少し遠くからお目当ての人物の声が聞こえた。
誰かと話していると云うことは1人でこなかったのか。
まぁ、また人払いすれべいいだけなんだが・・・

そんな事を考えていると、
いつの間にか真太郎は僕の目の前に立っていた。

「やぁ。久しぶりだね」

「あぁ、そうだな」

「・・・ところで」
真太郎の隣に立つ少年にチラッと視線を送り
真太郎に視線を戻す。

「僕が呼んだのは真太郎だけのはずだけど?」

真太郎は少しムッとした表情をしながら
「こいつが勝手についてきただけだ。俺は知らん」

「ふーん・・・」
もう一度少年に視線を送る
「僕が呼んでない人がここに混ざってるのはおかしいからどいてれるかな?」

初めて少年が顔上げる。
「別にいたっていいだろ」

真太郎が苦虫を噛み潰したような顔をしながら僕を見ている。

確かに普段なら僕は強制的に排除しようとするだろう。
だが、今回は少し違う。
これはたぶん恋だ。属に言う一目惚れってやつだと思う。

「まさか・・・この僕が・・・?」

「赤司?どうしたのだよ?」

「ああ、すまないね。少し考え事えおしていたよ」

緑間は不思議そうな顔をしていた。
「・・・ところで用事はなんなのだよ」
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