本棚

□気がついたのは
1ページ/3ページ

高尾を初めて見た時、
軽いヤツだな。
正直あーゆータイプは嫌い。

そう。コレが緑間から見た高尾の第一印象
つまり最悪なヤツ。

それからしばらくして部活に入部した時に
高尾はいた。

「ちわーす。初めまして高尾和成でっす」

ほら、軽い・・・
あんなヤツはすぐ部活がしんどくて辞めるか
サボるかしだすだろう。

そして練習が始まり5対5をすることになり
チームは3年、大坪と宮地と木村と他2人vs1年、俺と高尾と他3人。

正直このチームなら一人でやってる方がまだ
マシだと思った。
が、試合になると高尾の目が変わった。
本気の顔で、巻ける気はない。そんな顔

そして試合は1年チームの勝ち。
俺と高尾は評価されそのままレギュラーになった。

俺は、俺がレギュラーになるのは当然と思っていたが高尾がレギュラーに選ばれたことに少し驚いた。

でも少しづつ試合に一緒に出場するようになり俺の中でのアイツに評価が変わり始めてきた。

普段はチャラけているが、いざと言う時にはすぐに切り替えられ部内でもムードメーカー的存在になっていた。

ただ、これだけは直してほしい

「真ちゃーん!!」

「その呼び方はやめろと何回言えばわかるのだよ!!」

「えー、いいじゃん別に」

「よくないのだよ!!」

「まー、そー怒りなさんなって」

「はぁー・・・もういいのだよ」

「そうそう大坪サンが呼んでたぜ」

「わかった」

「真ちゃんまた我が儘言ったの?
ま、頑張ってなー」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ