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□君は・・・
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朝緑間と高尾は一緒に学校に行く。

どちらから言い始めたかは忘れたが
ジャンケンで負けた方がリアカーを押して登下校する。
そんな変なルール。

今日も高尾は負けてリアカーを引いている。

「くっそぅ・・・なんで毎回負けんだ・・・」

「ふん・・・馬鹿め。
人事を尽くしてないからに決まっているのだよ」

「ゼッテー関係ねぇからな!!」

「俺が証明しているではないか」

「はいはい・・・毎回勝ってるから上機嫌だし・・・」

緑間の上機嫌の理由はそこではない。
ただ単に高尾と一緒に登校できるのが嬉しいから。
もちろん本人は思っていても言わないが。

しばしば話をしながら学校につき
部室へ行くと秀徳レギュラー3人はもう来ていた。

緑間はリアカー置きに行くから先行っててと言われたので先に部室に向かった。

「おはようございます」

「うぃーす」
「おう」

高尾がリアカーを置き終えたので部室に行った。

「はよざいまーすっ」

「おはよう」
「おう」

「おい!高尾!!」

「宮地サン?どうしたんすか?」

「挨拶ぐらいちゃんとしろ!!刺すぞっ!!」

そう言って笑いながら高尾の頭を叩いた。

「い、痛い!痛いっす!タンマ宮地サン!!」

「あー?挨拶する気なった?」

高尾は頭をさすりながら言った。

「う〜、おはようございます、宮地サン」

「よーし。よくできました」

満足そうに部室を出て行った。
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