♪short♪
□vol.3
1ページ/1ページ
君が僕に色をくれた
白と黒しかなかった僕の世界
鮮やかな彩りをくれたのは君だった
陽の当たる午後、
あたたかな中庭が君の特等席
君は真っ白なキャンバスに、
次々と鮮やかな色をのせていく
君の手の動きに心奪われて
輝きを放つのは、
その美しい絵なのか、
君なのか
『白が一番好き』
君がそう言ったから
その手で、その筆で、何色にも染められる白
それが理由?
そう聞いてみた
君は軽く首を振って
嬉しそうに笑うんだ
『あなたの髪の色だから』
ほら、君はまた僕の世界に新しい色をくれた