精霊図書館(分館)
□リクエスト小説(過去作)
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今日は、文に知らされていた宴会の当日。
澪「今日は確か、宴会があるんだったな。霊夢からは絶対参加を言われてるから俺は行かなきゃならないんだが、せっかく宴会なんだから・・・」
他の奴も誘ってみるか。まずはレミリアのとこに行ってみるとしよう。
レ「ああ、博麗神社の宴会だったら知ってるわよ、毎回行ってるもの。」
誘うまでもなかったようだ・・・。
レミリアが行くのなら咲夜も着いていくだろうから、後はパチュリーくらいか。
パ「宴会の誘いなら、私は行かないわよ。」
まだ何も言ってないのに、いきなり断られてしまった。
澪「なんでだ?レミリアだって行くと言っていたが。」
パ「人込みが嫌いなのよ。それに、どうせお酒呑んで騒ぐだけなんて馬鹿らしいわ。」
そう言われてしまうと、その通りなので言葉に詰まってしまう。
澪「うっ・・・だが、思い出作る位にはなるんじゃないか?」
パ「思い出なんか、下らないわ。それに、ここでこうしてたって思い出くらい出来る。」
澪「それは違う。確かに俺も、外の世界に居た時はそう思っていた。だが、こっちに来てからそんな考えは無くなった。」
パ「どうして?」
澪「そうだな。パチュリーと会えたからっていうのも一つの理由だ。」
パ「なっ何言ってるのよ//」
澪「今の俺としては、思い出というのは外に出て、自分でおもいっきり動いてこそ、最高の物が得られる・・・。そう思ってるよ。」
パ「・・・。」
澪「だから、な?一緒に行かないか?」
パ「ふぅ・・・わかったわ。そのかわり、ずっと私と居てもらうわよ?」
澪「勿論。さぁ、行くか。」
二人は手を繋ぎ、博麗神社目指して夜の闇に飛び出した。
一方その頃、紅魔館の門番はというと・・・
美「Zzz・・・」
やはり、寝ていた。
美「はっ!つい寝てしまいました。しかしやけに屋敷が静かですね、何かあったんでしょうか?」
妖精メイド「あれ、美鈴さんは博麗神社の宴会、行かなかったんですか?」
美「・・・え?わ、忘れてた〜!」
その日の宴会では、膝を抱え泣く美鈴が居たとか居なかったとか。