オリジナル
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俺は寮で一人、戒と水無月を思い出していた。
あの二人が、誘拐など。
しかも、俺や赤石が所属している組織の者をだ。
なぜ、としか言い様がない。
戒は死神として無所属に依頼を受けて動く者。
水無月はスイとして情報収集をする者。
「…何が狙いだ」
ふと、前に戒と屋上で会って話したことを思い出す。
あの時間は、心安らぐとても良い瞬間だった。
「……っ」
先程と、纏う空気が違う。
顔や姿は同じだけれど。
全くの別人のようだ。
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