オリジナル
□18
1ページ/4ページ
数分走り回っていると、どこからか悲鳴が聞こえた。
前方の階段を上ってすぐの所にある部屋からだ。
一瞬赤石かと思ったが、あいつは悲鳴なんてあげないし声も違う。
赤石についていった奴だろうか。
慎重に階段を上り、その部屋のドアの前で様子を伺う。
「あれ、部下護らないんだ」
中から声が聞こえてきた。
予想するに、この声は今回の事を起こした人物だろう。
「なぜ俺がそんなことを」
「自分の身は自分で、か」
不機嫌そうな赤石の声が聞こえてきた。
それに、この声の人って…。
…みな、づき……?
・