オリジナル
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薄暗い部屋に三つの人影。
一人は怯えた顔をして椅子に縛りつけられていた。
「だ、から…私は何も…」
「早く吐いた方が身の為だぜ?…情報司令サン」
急かすかのように男……死神と呼ばれ恐れられる瀬名 戒は銃を手中で弄ぶ。
それを見た情報司令は顔を引きつらせた。
「…死神」
「なに、スイ」
スイ、もといい水無月 弘人。
スイはPC画面を見ながら溜め息をつく。
「暗殺部隊の奴等がこっちに向かってる」
任務遂行中は、決して名前を呼び合わない。
周りに情報が漏れないようにする為だ。
「向かってるって…予想より早いな」
二人が焦っているとでも思ったのか、情報司令の奴の顔に余裕のような安堵したような表情が浮かんだ。
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