オリジナル

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「……であるからして、ここはこの公式を」


数分前に始まった授業。
黒板に羅列する文字をそのままノートに写す。

機械みたいに止まらない喋りに飽き、窓の外の青に視線をやる。


「…!」


鳥が空をきって飛ぶ様子に魅入っていると、突然ポケットの中の端末が震えた。

……赤石 、じゃないよな。


近日にも授業中にメールがきた所為でどうしてもそう考えてしまう。

恐る恐る開くと、予想は外れた。赤石ではなかった。


「!」


送信者は意外にも組織の本部からだった。





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