オリジナル
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現在2時間目。
教師の説明をBGMに寝そうになっていた時。
小さく携帯が震えた。
眠たい目を必死に開けながら気づかれないように携帯を開く。
待受け画面には、メール受信の文字。
《メール受信1通》
見てみれば、意外な人物からだった。
《送信者 赤石 爽貴》
それを見た瞬間、頭がいっきに覚醒した。
赤石が俺にメール?
気づけば、メールを受信した携帯は組織から渡された物で、組織に属している全ての奴のアドレスが入っている。
なんともいえない気持ちになりながら、本文をスクロールして読む。
《送信者 赤石爽貴
件名 無題
本文
旧校舎に来い。》
命令な上に一文とは。
これでも一応組織のNo.1ということもあるし、組織にもルールがある為こういう態度をとってくるのは少ない。
むしろ赤石だけかもしれない。
でも、対等に扱ってくれることは嬉しかった。
教師に適当に言い訳を言い、教室を出て早足に旧校舎に向かった。
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