オリジナル

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…わからない事がある。


暗殺等を遂行する戒。
情報屋の水無月。
暗殺部隊所属の赤石。


…こんな三人が集まって、大丈夫なのか。


戒は所属してないからマシだが、赤石は組織に所属している。
そして変装もせずに、学園に通っている。

情報屋の水無月がいる限り、変装しないと素性や本性がきっと丸分かりだろう。


…組織にはルールがある。
通学、外出時は必ず変装する事。

組織に所属していると素性時に知られれば、知られた者を……

…抹殺せよ。


「……」

「…李空君、何か変だよ?」

「えっ…?」


水無月が心配そうな視線を俺に向ける。
疑惑も混ざって。


「何か思い詰めたような険しいな表情してたからさ」

「っ、すみません…今日は帰っていいですか?体調が優れなくて…」


今の俺じゃ、動揺しすぎてうまく顔を造れない…。
変装時の、普通生徒の仮面が。


「…そっか、わかったよ。じゃあ書類はまた今度お願いね」

「はい、わかりました」


赤石の視線を感じたが、無視して生徒会室を出た。

ドアを閉めて、ドアに寄り掛かりながらズルズルと床に座り込む。


「…バカいし…」


お前、消されてもいーのかよ…。

…知った者も、消さなければならない。
今の状態だと…

赤石と水無月と、戒…。





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