☆オリジナル小説ブック☆

□アクエリアンエイジ、fastステージ
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ごく普通の下校風景、その中にあの日も俺は混じっていた。
名前は誠凪綾(せいな りょう)高校二年生、あの日までは何所にでもいるような普通の高校生だった。
さて、じゃああの日の話から始めようか。

学校からの帰り道、その日もいつもどうりの道筋で綾は家へ向かっていた。
朝は晴れていた天気がだんだんと崩れはじめ綾の頬に一滴、また一滴と雨粒があたり始めていたので、少し早めに歩いていたのを除けば、ただ、毎日繰り替えしている下校という動作を続けているだけだった。

と、曲り角をまがった時に何かが勢い良く飛び出してきて思わず綾とぶつかり、綾は思わずコンクリートに尻餅をついてしまった。
「痛っ、ご、ごめんなさい」そう言いながらぶつかってきた相手は急いで起き上がり、綾の顔を覗き込んだ。
その相手の顔は白銀がかった白褐色の髪に茶色がかったくっきりとした目、相手は少女で、綾と同い年か少し下の感じだ。
「お、おう、大丈夫。。。」綾は少し慌てて起き上がった、それからもう一度相手を確認する。
と、相手の右腕に奇妙な機器のような小手のような物がつけられているのに気がついた。
相手も、なにか不思議そうにこちらを見つめている、そして「あの、貴方、マインドブレイ。。。」相手が何かを言いかけたその時。

「見っけ、っと」急に彼女の後ろの空間が歪み、その歪み目から鎧に身を包み、片手に剣を構えている少女が表れた。
「っく、レジーナ。。。」彼女はその少女に気付き身を構える、そして呆然としている綾の方を向いて「ちょっと、しっかりしてよ、貴方、マインドブレイカーでしょ?」彼女はかなり焦りながら綾にそう言った。
綾は顔を顔を曇らせて「え、はぁ、んだよマインドブレイカーって」そう彼女に返した。
彼女は舌打ちをして「あー、もう良い、とにかく、僕の名前は柴原瑞希(しばはら みずき)、それは今覚えて、良い?」早口で綾にそう言う。
「あ、ああ」綾はそれに相槌を打つ。
瑞希は続け様に「じゃあ私に合うパーマネントを精製してもらえる?」と綾に言った。

と、「さて、じゃあ死んでもらうから」そう言うとレジーナが瑞希に踏み込み、切り掛かった。
瑞希は地面を思いっきり蹴って後ろに宙返りし、その斬撃をかわした。
一寸驚きながら「おっなかなかやるね、ただ丸見えだったけどな」そう言って笑いながら再びレジーナは剣を瑞希に振るう。
瑞希は顔を赤らめさせ、ミニスカートを片手で押さえながらしゃがみこみ再び斬撃をさけ、「お願い、早く!!!」瑞希は再び綾にせかすように言った。
「大体パーマネントって何だよ!?」綾も状況が状況だけに焦りながら瑞希に聞き返した。
「そんなのもわからないの?パーマネン。。。」瑞希が一瞬気をそらした瞬間、がっと鈍い音と共にレジーナが剣の柄で瑞希の懐に殴りつけた。
「うぅっ」瑞希は思わず伏せこんだ。
「瑞希!」綾はおもわずそう言った、「く、はやく何とかしないと」綾は目を閉じ、必死に思考を巡らせる。
レジーナは剣の峰を瑞希の頬にあてがいながら「弱いな、EGOって言うやつはここまで戦闘にむかないとはねー」そう言ったあとに。
「消えろ!」そう言い剣を降りおろした。
っと何かが割れる音と共にレジーナの剣が弾け飛び、レジーナは自分が放った斬撃分の念動派に足をついた。

「ピンポイントバリアー。。。」瑞希は自分の指にはまっている壊れている指輪をみながらそう呟いた。
「なにが?」綾は音と共に目を開いて先程とは形成が逆転している現状を見知った。
「柴原瑞希。。。いったい、何を。。。?」レジーナはダメージをおったところを押さえながら顔を上げた。
瑞希は「へへ、僕はパーマネントがあれば死なないんだよねー」と笑いながらいって、レジーナを見下ろした。
「。。。今日は引く」そういってレジーナは時空の歪みに姿を消して行った。
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