Treasure(お話)

□行かないで
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衣服のこすれる音…。

――聞きたくない


その『鎧』を身につけたら、お前は行ってしまうから…



「ラビ、放してくれないと何も出来ないんできないんですけど…」

「しなくていいんさ」

「そんな…ムチャクチャな…」


アレンはそっと溜め息をついた。


「ムチャクチャなんてことないさ。アレンのことずっと捕まえていたいと思ってるだけさ〜」

「あのね、これからまた任務だって知ってるでしょう?」

「だからまたしばらく会えないと思って、“お誘い”したんさ」

「“お誘い”にはのったんだからいいじゃないですか。僕、もう行きますよ」

ラビの腕から抜け出そうと、アレンは必死になってもがくが、どうやら無意味に終わりそうだ。







    「行くな」






――行ったらしばらく帰ってこない

戦って、戦って…

そしてまた、

ボロボロになって…


「また、傷だらけで帰ってくるさ…」

真剣な声に、アレンの動きが止まる。





――俺は“見守る者”だから…

両手を挙げて『お前の味方だ』だなんて、胸張って言えない。

だから、余計に悔しい。

この立場を後悔した事はないけど…


それでも、やっぱり


辛い時は、辛いもんさ…



「………」


後ろから抱きしめられた状態のまま、アレンは再び溜め息をついた。

あからさまな溜め息に、さすがのラビも少し不満そうな顔をする。


「なんなん?」

「ラビ…、心配してくれてるのはわかるけど…、無傷で済むようなことなんて殆どないことくらいわかるでしょう?」


――それは…そうだけど…


「傷だらけかもしれないけど、それでも帰ってきますから。大丈夫ですよ…」





――傷だらけになってでも“帰りたい”と思える場所は、ラビだけだと思ってますから――






「そんな口説き文句…、ずるいさ…」


――彼の人の残り香漂う部屋に、乾いた笑いが響いた。









□言訳
まず初めにごめんなさい。
色々書き直した結果、最初ものすごかったのが真朱の羞恥心によりこんなんになっちまいました…。
ワケわからん展開にもごめんなさい。
さらに言うと遅れまくってごめんなさい。
ついでに言うとこんな真朱でごめんなさい。(末期)


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買宴rアレっ!!!も〜え〜〜!!!(*//▽//*)←ヤメロ
ラビの「アレンのことずっと捕まえてたい」発言が最高ですねっ(*≧▽≦*)vVツボvv
後ろから抱き締めるとかね!!///
切ないんだけど、ラブラブしてる2人が大好きです♪♪
ラビ、アレンの帰り待っててあげてー!!(叫)んで、帰って来たら思いっきり抱き締めてあげてv(オイ)

真朱様、マジありがとう!!
ノリで「“行かないで”ってテーマのラビアレ書いてー」って言ったら、本当に書いて下さいました///
宝物です!!(●^▽^●)vV
ソラのショボ絵はもうちょっち待って下パイ(汗)


2006.5.15.

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