結晶
□Last Naght
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すやすや
夢を見ている君の横顔
いつのまにか零れた涙が頬を伝う
私は明日、殺されるからもう此処にはいられない。
「ディーノ!起きなさい!」
「あと5分……」
「そういって一時間たってるじゃない!
あっー!!学校に遅刻する!
早く食べろっ」
何年もの前のまだ私達が完全に裏の世界の住民ではなかった頃が懐かしい
素敵な朝をもう一度、君と過ごせたら……
小さなそんな希望さえ想うだけの奇跡なんだ。
このずっと抱えていた私の想いは伝えないよ。
だって貴方は優しいもの。
責任を感じてしまうでしょ?
そっと君の手を解いてベランダに出る。
この夜空に静かに願った。
「永久に彼の笑顔が消えませんように」
おやすみなさい。
いい眠りを──…。
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テスト前なのに…(汗
20110520