君と僕の物語

□02
3ページ/3ページ




外出許可をもらってお気に入りの美容室にいく。


「綺麗な髪なのに勿体ない!本当に切るんですか…?」


私の意志は変わらない。
…でも本当は怖いのよ。
彼が私のことを好きになってくれるかもしれない、ほんの少しの希望も消えるから。



「………お願いします。」


さよなら。
彼の好きな自慢の髪。

さよなら。
私の恋心よ。



短くなった髪を見て、また涙が出た。

彼への想いは切り捨てられなかった。




(切った後の)
(少しの後悔と喪失感。)



前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ