君と僕の物語

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髪を伸ばした。
彼のために

今では一番自慢の自分の髪。
コンプレックスだらけの私の唯一の宝物。


彼は触りながら、たった一度だけ「その髪、好きだ」と言ってくれた
嬉しかった。
だからだろうか、ずっと昔の言葉なんだけれど、私の心に今でも残っている。



他の人に誉めてもらっても嬉しくない。
彼じゃなきゃ意味がないんだ。


───だったらこの髪なんていらない。


安易な考えだけど私にとっては約15年間の想いが詰まっているんだ。

彼への気持ちが少しでも報われますように…。

今の私ではこんな事をするしか考えられなかったの。



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