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□食べちゃうぞが冗談に聞こえません
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※昨日深夜三時に寝て朝起きたときの小説をありのままそのままに書いてあります
※虎徹少しキャラ崩壊
深夜二時。
犯罪者も静かに眠るころ。
ヒーローことバーナビー・ブルックスjrは、酒に酔いつぶれているば…相方に苦戦していた。
「ちょっとおじさん!!酒はもうやめてください。お酒臭いじゃないですか。」
「えぇ〜、良いじゃねえかよ。苦労の末の褒美なんだからよ〜」
酒の入った虎徹は、これでもかと言うくらい言うことを聞かない。
いつもなら酔いつぶれてしまう前に帰るのだが、今日は犯罪者が多発して、バーナビ―さえも疲れ果てている状態だった。
それで酔いつぶれてしまうほど酒を浴びたい、という気持ちもわからないではないが、帰る前に呑むのはやめてほしい。
ただでさえ今日は疲れているのだ。
バーナビ―も早く帰りたい一心で、途中で帰ろうかと思うほどだった。
しかし、こんな人をいまさら外には出せないし、寝ぼけてNEXTを使われるのは、まったくもって迷惑な話だった。
「…仕方ないですね、おじさん帰りますよ!これ以上迷惑かけないでください…」
「ん〜?バニーちゃんの家になら帰ってやるぞ〜?」
「あんた馬鹿ですか。冗談言ってないで早くしてください。」
「じゃあ帰んない〜」
「くっ…、このおっさん…」
もうこれ以上疲れることはしたくない、とバーナビ―は虎徹の腕を自分の肩にかけた。
「ほらおじさん。着きましたよ」
高級感あふれる一室で、バーナビ―の声が静かに反響する。
店からかなりの時間歩いてきたので、バーナビ―は先ほどより少しやつれた顔で家の中へと入る。
その頃の虎徹はというと、「もっと酒もってこーい…」やらなんやら寝言を言っている。
その様子にバーナビーは深くため息をつき、寝室へと急ぐ。
一人暮らしにしては大きいベットに、虎徹を放り込み、やっと消えていった重力に開放感を覚えた。
「ふう・・・、まったく、酔い潰れるほど飲まないでくださいよ。」
呆れたようにものを言うバーナビー、が、その呟きは誰にも届くことなく、静かな暗がりの部屋に溶けていった。
バーナビーは溜め息をつき、虎徹に布団を掛け、立ち去る、
そんなはずだったが。
「バニーちゃんっ!」
「!、!?ちょっ何するんですかっ!離してください!」
狸寝入りしていた虎徹は、バーナビーの隙を見て腕を腰へと伸ばした。
予測した通り、バランスを崩したバーナビーは、ベットへと沈み、上には虎徹、後ろにはベットに挟まれどうにも動けなかった。
NEXTを使用しても良かったかもしれない・・・が、今は深夜三時を回ったところ。
今日の仕事で体力ぎれもありうる。
しかも、ただでさえ疲れている上に眠い。
勘弁してほしい、本当に。近所迷惑も考えて。
バーナビーがそんなことを思案している内に、虎徹はご機嫌そうにへらへらと笑っていた。
「バニーちゃんはさあ、なんでそんな肌白いんだ?」
「・・・知りませんよ、おじさんが焼けてるんじゃないですか?っていうか酒臭いです!今日仕事あるんですよ?早く寝てください。」
「ああ?んじゃ、バニーちゃん頂いてから寝ようかな?」
「は、っ、やめってください、何するんですか!っぁ、ん」
首筋に触れる柔らかい感触と、暖かい吐息に、バーナビーは全身の毛を逆立てた。
それどころか際どい言葉の欠片が唇から溢れてしまう。
その様子に虎徹は楽しそうに笑い、バーナビーは口に手を当て顔を赤くした。
「んー?首嫌いか?」
「っん、・・・っおじさん本当馬鹿ですね。僕は男です。あなたの目は節穴ですか。」
「いや、大丈夫。実は結構前から酔いは覚めてんだよな。」
「・・・は?」
バーナビーは愕然とする。
酔いが、覚めてた。
じゃあ、じゃあ僕の家に来れたのは、計画通りって、ことか?
「あー、本当に騙されてたのな。おじさんここまで上手くバニーの家に来れるとは思わなかったわ。」
「おじさん、僕を騙して・・・」
「いや、別に騙したわけじゃないぜ?酔ってたのは本当だし、家に変えるのもどうしようかと思ってたからよお」
虎徹はしてやったり、と言いたげな顔で言うと、再度バーナビーの首筋にキスをする。
今度のは跡がついた。
「、ぁ本当にいい加減に!」
「バニーは怒った顔も可愛いよな、」
「はい?」
「そんな可愛子ちゃんはこのワイルドタイガーが食べちゃうぞ?」
・・・ああ、何故どうしてこうなった。
NEXTを使おうと思ったものの、虎徹が同じ能力者だったことを思いだし、それは断念された。
ただ、言いたいことは一つ。
「・・・仕事に支障のでないかぎりでしたら、考えてもいいですよ?」
おじさんが悔しそうに笑ったら、今度は自分がしてやったりと笑い返してやろう。
そんな、ヒーローの一日の終り。
食べちゃうぞが冗談に聞こえません
虎:だって冗談じゃなかったからな!
兎:ちょっと黙ってくれますか!
山なし谷なしオチなし、意味なし!
あえて言おう、私はへんたいがーが好きだ、そして好きだ!
お題はまたもや、確かに恋だった様からお借りました。