どこにいても

□第十二話
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――――プルルルルル

朝早かったんやけど喜助に電話したった

「もしもし?」
「俺や。朝早くにすまんのお」
「平子サン?どうしたんッスか?こんな早くに。珍しいッスね」
「喜助に昨日の話をゆうとこうと思てな。刹那が寝とる今なら話とっても大丈夫やろ」
「何かあったんすか?」

それからユイの話をした事、刹那の霊圧が変わった事、推測したら全部辻褄が合った事を話した。

「そうッスね、その分だとアタシも平子サンの推測当たってると思います。多分平子サンが感じた霊圧は刹那サンで間違いないッス」
「ほんならこれからどないする?」
「刹那サンがユイサンの影響で力が解放されてきたのならそれを制御する術を知らなきゃならない。黒崎サンの件もある事ですし早く訓練しなければならないッスね。

それにユイサンもあの場にいました。もしかしたら刹那サンも虚化する可能性が有るかもしれない」
「……そないな可能性があるんやったら喜助の言う通り早い方がええな」

黒崎一護に接触するんはあと四日後。そん前に力の使い方は覚えてもらわなあかん。せめて自分の身は守れるように。
せやないと藍染に見つこうて狙われたらそこでしまいや。


そないな事には絶対させん


「ほんなら刹那が起きたらちぃと聞いてみるわ。ほんでアジトの地下で訓練するよって」
「分かりました」
「ほな、また」

あぁ、あいつらにも話しとかなあかんな。特にひよ里にはのう……ユイと仲が良かったんやし気になっとるやろ
しゃぁけど刹那に聞いてみてからや。確認するまでは憶測に過ぎん。


そう考えながら夜明けを待った



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