どこにいても

□第六話
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あれから今後の事について話をした


………‥‥――――

「話も一段落したとこで刹那ちゃん、今日から俺と共同生活を送るんやけど、ここでや!決めなあかん事がある」
『何を?』
「何やあらへん!掃除、洗濯、食べるもん、買い出し。当番を決めなあかんやろ!
っと、その前に一番初めの決め事や」
『何でしょ?』
「それやそれ!俺敬語は好かんからタメ口で頼むわ。敬語しゃべられると寒イボたつねん。あと俺ん事、真子呼んでや。平子さんなんて違和感アリアリやで」
『そうですか;分かりました』
「あぁ?!ソッコー決め事破んなや!あかんゆうとるやろ!」
『ごめん;』
「よし、それでえぇ(フン
ついでにや、俺ちゃん付けで呼ぶん苦手やねん。しゃぁから刹那て呼んでもかまへんか?」
『うん、いいよ』
「ほな決まりやな。
次、当番はどないして決めよか?」
『ここは公平にジャンケンがいいんじゃない?』
「それえぇな、ほんじゃいくでぇ―――」

「『ジャンケンポン!』」

ってな感じでジャンケン大会開幕。みっちり二時間も戦って気付いたら深夜0時。

「ハァハァ、ほならこの当番表に異議はないな…?」『真子こそいいわけ?…ハァハァ。この表殆ど真子って書いてあるんだけど?』

曜日毎、12ヶ月分が書かれている当番表にあたしより明らかに多く書いてある真子の名前

「うっ;しゃぁけどそれは勝負でついた結果や。やったる!」

あたしより真子の方が文句ありそうなのに素直じゃないなぁ
『あたし掃除やる。洗濯は下着とかあるし自分で、買い出しは重い物があるかもしれないから基本二人。ご飯は時間に家に居る人って事でいい?』
「俺やるのほとんどないやん」
『だってあたし居候の身だし、家主にやってもらうなんて烏滸がましいよ』
「刹那……えぇ子やなぁ」
『いや、そんな泣くことでも…;』

真子は大袈裟に泣いて(フリね)いた

出来る事なんてそれくらいしかないから………真子にとってあたしは邪魔な存在なのかもしれない。突然現れて一緒に住むことにもなってしまった。何も持たない自分は役立たず。そんなあたしがここに居る理由……今のあたしには分かる術が無い、そもそも始めからそんなものは無いのかもしれない……


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